抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ラオスは後発途上国からの脱却を目指して,主に水力発電,鉱物資源開発,プランテーション開発等に対する諸外国からの直接投資によって,近年急速な経済発展を遂げている。これに伴い,土地利用には大きな変化が見られており,1940年には70%程度あったとされる森林率も,2002年には41.5%になるなど,豊かな森林が急速に失われ,森林の分断化や違法な伐採による森林の劣化,希少野生動物の減少など,深刻な問題が生じてきている。このような状況の中,ラオス農林省林野局は,2020年の森林率を70%にすることを目標に各種政策・精度を打ち出している。ここでは,ラオス農林省林野局に勤務した筆者が,ラオスにおける森林減少や劣化の課題およびラオス政府の各種施策について紹介した。