抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近のアメリカ化学会における討論は21世紀の農薬(殺真菌剤,殺虫剤,除草剤)が合成薬品から天然物に向かっている傾向を明瞭に現した。植物は本来防御機能を具えており,防御物質を生成している。フェロモン,ペプチド,蛋白質,精油,脂肪酸などがそれらに相当する。バイオテクノロジー,計算化学,分析技術などの進歩が生体物質の機能を発見し,実用化に近づけつつある。生物農薬が農作物の活性を向上させる効果も期待される。農薬に対する法規制の強化も天然農薬の開発をサポートしている。土壌放線菌Saccharopolyspora spinosaの産生物質スピノシンを化学修飾したスピネトラムなどが実用化されている。現状ではEPA承認殺虫剤の有効成分の内,準合成品は31%に低下し,残りを天然品(36%),ペプチドあるいは蛋白質(27%)及び天然品ベース合成品(6%)が占める。