抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スーパーコンピュータ「京」のプロセッサとして開発されたSPARC64 VIIIfxは,富士通セミコンダクターの45nm CMOSプロセスを採用し,八つのコアと6Mバイトの共有2次キャッシュ,メモリコントローラから構成される。動作周波数2GHzでピーク性能128GFLOPSを58Wという低消費電力で実現した。電力あたりの性能は当社前機種のSPARCプロセッサに対し,6倍以上にまで達する。著者らは,この電力あたりの性能を実現するためSPARC-V9アーキテクチャを拡張し,科学技術計算に最適な命令セットHPC-ACE(High Performance Computing-Arithmetic Computational Extensions)を開発した。また水冷によるリーク電力削減,クロックゲーティングによるダイナミック電力削減により低消費電力化を行った。さらに8万個以上のプロセッサを接続するシステムの安定稼働のため,メインフレームやUNIXサーバの高信頼性技術を備える。本稿では,SPARC64 VIIIfxの高性能,低消費電力,高信頼性を実現する技術について概説する。(著者抄録)