抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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観光における携帯情報端末の活用は効率のよい情報収集と移動支援が主流であったが,娯楽を重視する機能の活用によって利用価値の向上が期待できる。本論文では,函館のまち歩きを対象とするコンテンツの制作と,体験ツアーによるその評価について述べた。まず,1)現在地と観光名所・施設との位置関係の直観的把握,2)現在地に近い観光名所や目の前にあるものの詳細情報の存在の認知,3)解説文書や写真・映像の閲覧及び現物との比較,4)現実の風景での建造物の再現,5)架空のキャラクターを用いた親しみや意外性の付与といった観光における拡張現実感の活用について論じた。次に,観光名所や歴史的に価値のある建造物が存在する約1.9kmの散策コースを対象に,i)解説文書,ii)古写真,iii)映像作品,iv)撮影ポイント当てクイズ,v)シューティングゲーム,vi)記念撮影といったjunaio用コンテンツを作成した。ユーザがスマートフォンで本コンテンツにアクセスするとGPS(Global Positioning System)と電子コンパスから得られる位置・方位情報をもとに,カメラの向いている方向の一定範囲内にある情報タグが実際の風景映像上で提示される。体験ツアーでの利用によって移動や情報収集が効率化できること,iv)~vi)は個人差はあるものの楽しみをもたらすことが確かめられた。