抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カメラなどの視野の広いセンサを用いてロボット群全体を捉え,自己位置を同定する場合に個々のロボットに固有のマーカを取り付けて識別を行うと多くのロボットへの適用が難しい。本論文では,単一マーカを共有することでロボットの識別を陽に行わず,観測者(サーバ)が取得した座標集合と撮影したロボット集合間の写像Fを分散処理によって解決する手法を提案した。サーバはm台のロボットの位置の集合Xを適当な間隔で計測し,ブロードキャスト通信などによってロボットにXを送り,ロボットは自身のデットレコニングによって相対的な移動量を得ることで次にXが送られてくるときの自己位置を推定する。前記オドメトリに基づく自己位置とサーバから次に送られてくるXを比較することで,ベイズ推定を用いてXの中から最も大きな確率を持つ元を新たな自己位置と推定し,各ロボットr
i(i=1,2,...,m)が求めたF(r
i)から群全体としてのFを算出する。実際に平均値0,分散qの正規分布を採用して自己位置同定シミュレータを製作し,ランダムウォークを行うロボット5台に対するシミュレーションを実施した。その結果,時間の経過に連れて事前確率が高まってロボット自身の位置を推定できるようになったが,qを動的に変化させるような工夫が必要なことが確かめられた。