抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アイスランドのカーボン・リサイクリング・インターナショナル社(CRI)が運用しているSvartengi地熱発電所は工業的に排出される温室効果ガス(CO2)をメタノールに転換し,石油の代りに使用する世界初のプラントである。本稿はこの技術を紹介する。地熱発電では硫化水素の臭気に加えて蒸気中にCO2が90%以上含まれ,年間排出量が4.5万トンに及ぶ問題がある。同社は現在CO2の5%を配管で水素添加プラントに導き,メタノールを合成している。EUは3%以上のメタノールを石油系燃料に混合することを許可していないため,製造したメタノールの大部分は輸出する必要がある。CO2からメタノールへの転換のためにCRI社は新型触媒を開発する必要があった。固有な問題点は地熱発電の蒸気に5%の硫化水素が含まれていることであった。本システムは発電所以外に排気中にCO2を20%含むセメント産業等でのCO2処理に応用が期待される。