抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
プラスチックス表面に数十~数百nm厚の機能性セラミック薄膜を付与するためのゾル-ゲル法に基づく新しい湿式成膜技術を紹介した。本技術は薄膜の結晶性と緻密化を焼成により保証する点で従来技術と異なる。ポリカーボネート(PC)基材の表面にアナタース薄膜(TiO
2結晶薄膜)を付与した例を紹介した。Si基板表面にポリビニルピロリドン(PVP)膜をディップコーティングし300°C熱処理により剥離層を作製した。その上にチタンアルコキシド溶液をスピンコーティングしてチタニアゲル膜を作製し,これを500°Cまで昇温してアナタース薄膜にした。次にアクリル樹脂系接着剤を塗布したPC板にアナタース薄膜を転写した。褐色化した剥離層はアナタース薄膜側に移るがこれはセロハン粘着テープにより除去できた。PC板上に転写された亀裂のない透明アナタース薄膜は高い反射率を示した。配向セラミック(ZnO)薄膜をアクリル板上に作製した例も示した。更に筆者らは最近,接着剤を介在させない転写技術も開発した。それは,プラスチック板表面を溶融し接着剤として働かせるというものである。その実施例も示した。