文献

J-GLOBAL ID：201202292738875565   整理番号：12A1570720

チタンの摩擦ロール表面処理による表面層組織制御

Microstructure Control in Surface Layer of Titanium by Friction Roll Surface Processing

著者 (1件)： 高山善匡 (宇都宮大 大学院工学研究部)
資料名： チタン  (Titanium Japan)
巻： 60  号： 4  ページ： 312-315  発行年： 2012年10月28日 
JST資料番号： G0043A  ISSN： 1341-1713  CODEN： CHITF5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 表面層に限定した強歪加工法として摩擦ロール表面処理(FRSP)について解説し,純チタンの集合組織制御の可能性及びその後の焼なましによる表面層組織制御を紹介した。FRSPは回転するロールにより材料表面層に極めて大きな剪断歪を与え,表面層組織の結晶粒微細化と結晶方位分布を制御する方法である。工業用純チタン(CP-Ti)及び高純度チタン(HP-Ti)に対してFRSPを行い,表面層に付与された剪断歪の分布を示した。両材料の歪は処理面近傍で極めて大きく,表面からの距離に従って減少した。剪断変形集合組織はFRSPの処理方向に強く依存し,焼鈍後の再結晶集合組織にも,FRSP方向に応じて優先方位が形成される傾向がある。

シソーラス用語： *チタン ,  表面処理 ,  純金属 ,  純度 ,  *集合組織 ,  焼なまし ,  ロール ,  剪断変形 ,  表層 ,  結晶粒微細化 ,  結晶方位 ,  歪分布 ,  優先配向 ,  *塑性加工
準シソーラス用語： 強歪加工

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  その他の塑性加工  (WC04090Z)

引用文献 (9件)：

• 1) M. Shi, Y. Takayama, and H. Kato: Materials Science Forum, 561-565 (2007) 909-912.
• 2) M. Shi, T. Umetsu, Y. Takayama, H. Kato and H. Watanabe: Proc. 15th Intern. Conf. Textures of Materials (ICOTOM15) , Pittsburgh, U.S.A., ACS and TMS, (2008) on CD.
• 3) M. Shi, Y. Takayama, T. Umetsu, H. Kato, H. Watanabe and H. Inoue: Mater. Trans., 50 (2009) 210 -214.
• 4) Y. Takayama, M. Shi, Y. Ougiya, K. Nonaka and H. Watanabe: Mater. Sci. Forum, 702-703 (2012) 457-460.
• 5)篠田剛,李錦旗,吉沢亮:軽金属,49(1999)607-612.

タイトルに関連する用語 (5件)： チタン ,  摩擦 ,  ロール表面 ,  表面層 ,  組織制御