抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般には関心が薄れてきているダイオキシン類について,2006~2010年までの環境白書をもとに,環境汚染状況の推移と現状を比較検討するとともに,人体内に取り込まれる量の変化,生体への影響に関する研究報告の現状について詳述した。1997~2008年の間に排出量は約97%削減できた。環境中に存在する上限値は全体的に大きく減少しているが,下限値は公共用水域底質と地下水で増加していることから,大気から水域水質,水域底質,及び地下水へと拡散して移動していた。また調査地点の環境区分によって汚染状況が大きく異なっていた。ダイオキシン類の1人1日摂取量の推移ではPCDD,PCDF,及びコプラナーPCBともに減少し,1998年以降10年間で半分以下に減少し,WHOの目標値未満になった。研究動向は,ホルモン受容体の研究から,ゲノムのメチル化などの遺伝子発現を制御するエピジェネティック変異の研究に移行していた。