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J-GLOBAL ID:201202292917479389   整理番号:12A1728071

新しいフルオレニル誘導体の2光子吸収と時間分解シミュレート発光減衰分光学

Two-Photon Absorption and Time-Resolved Stimulated Emission Depletion Spectroscopy of a New Fluorenyl Derivative
著者 (7件):
資料名:
巻: 13  号: 15  ページ: 3481-3491  発行年: 2012年10月22日 
JST資料番号: W1265A  ISSN: 1439-4235  CODEN: CPCHFT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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強い電子ドナーとしてのジ-p-トリルアミン基と電子アクセプタとしてのアセチルチオフェンをもつ新しいプッシュプルフルオレン誘導体,(E)-1-(2-ジ-(p-トリル)アミノ)-9,9-ジエチル-9H-フルオレン-7-イル)-3-(チオフェン-2-イル)プロプ-2-エン-1-オン(1)を合成し,その励起異方性,蛍光寿命,および光安定度などの線形光物理および非線形光学特性を研究した。この化合物は室温で多数の有機溶媒中の2光子誘導蛍光顕微鏡(2PFM)の蛍光標識として利用されている。1の定常状態吸収スペクトルは溶媒特性にわずかに依存しているが,蛍光発光はCHCl3中で180nm以上の極大Stokesシフトをもつ強いソルバトクロミック特性を示した。蛍光寿命は単一指数関数的に減衰し,Strickler-Berg近似論とよく一致した。化合物1の励起異方性スペクトルは長波長吸収バンドに1つだけ電子遷移S0→S1を示し,低粘度の溶媒中の回転相関時間は相対的に速くなった(θ=190ps)。また,1の電子構造を時間依存密度汎関数理論(TDDFT)計算に基づいて解析した結果,線形や非線形の光学特性に関与する主要な電子遷移を検出することができた。色素を含むミセル中に封入した上皮結腸直腸癌のHCT116細胞の1-および2光子蛍光顕微鏡観測による生体イメージングに化合物1を適用した。その結果,1は相対的に大きな2光子吸収(2PA)および2光子誘導発光断面積,蛍光量子収量,光化学安定度を示し,2PFMの蛍光標識として有効であることがわかった。
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分類 (3件):
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分子構造と性質の実験的研究  ,  有機化合物のルミネセンス  ,  腫ようの診断 
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