抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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閉鎖後の衛生埋立地の管理は重要な技術的,経済的,持続可能性の問題であり,最大の解決できない埋立地問題と呼ばれている。埋立地の温度が20,32,46°Cの条件で,埋立地の1400日間の挙動を観察した以前の研究成果を利用して,6種類のシナリオにおける埋立地の挙動をシミュレーションにより解析した。シナリオは埋立地の温度が32,20°Cの場合について,天然水の浸透200 mm/year,天然水の浸透200 mm/yearと淡水400 mm/yearの循環,天然水の浸透200 mm/yearと淡水700 mm/yearと現場の処理水300 mm/yearの循環であった。シミュレーションでは浸出液のCOD,アンモニア態窒素,塩素の各濃度,メタン生成速度が液体に対する固体の比(液固比)の関数であると仮定し,1400日間の観察で得られたデータから式の定数を決定した。シミュレーションの結果,アンモニア態窒素が浸出液管理で決定的な因子であることを見出すとともに,直接放出限界値を満足させるためには,最も高い液固比(約6)を必要とすることが判明した。本研究結果は,浸出液の前処理と再循環により事後管理期間の長さを最小限とすることが可能であり,持続可能性と経済的な利点の双方を達成可能であることを示していた。研究結果は長期間の事後管理問題を管理するための新しい見解を提供した。ただし大規模の埋立地の場合には,合理的な時間枠の範囲内で安定状態に到達するためには,更なる検討を必要とする。