抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オープンスペースは,ボランティア活動に参加する市民が集う場や,企業の社会貢献の活動の場の受け皿になっており,中心市街地活性化施策のひとつとして公園が整備される事例もある。災害に強いまちづくりでは,公園緑地の持つ健康維持増進効果に注目し,歩いて行ける距離に公園緑地を配置することが基本である。平成24年3月に「東日本大震災からの復興に係る公園緑地整備に関する技術的指針」が公表された。そこでは,公園緑地の防災機能として多重防御の役割が強調された。公園緑地の計画と設計では,津波エネルギーを減衰させるための潮風や海水の冠水に耐える樹種で構成された樹林帯を設けることが示された。また,日本の都市施設としての公園は,いまだ世界最低水準でしかないことから,広域的な避難地と避難路を適正に配置した生活圏の整備が求められている。その防災の観点からの生活圏は,伝統的な生活圏と重ね合わせた生活圏としてのエリアマネジメントの考え方が求められる。すなわち災害につよいまちとは,空間的にも精神生活の上でも豊かなまちである必要があり,それは,個と全体の最適化を判断できるランドスケープとしての視点をもっている。