文献

J-GLOBAL ID：201202293821709975   整理番号：12A0712210

CaO・2Al₂O₃を混和した種類の異なるセメント硬化体の水和挙動及び塩化物イオン固定化能力

HYDRATION BEHAVIOR AND FIXATION ABILITY OF CHLORIDE ION BY A VARIETY OF KINDS OF HARDENED CEMENTS ADDED WITH CaO 2Al₂O₃

著者 (4件)： 田原和人 (電気化学工業 青海工場) ,  宮口克一 (電気化学工業 青海工場) ,  盛岡実 (電気化学工業) ,  武若耕司 (鹿児島大 大学院理工学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 65  ページ： 427-434  発行年： 2012年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄筋コンクリートの塩害の原因となる,コンクリート中の塩化物イオンには,鉄筋の腐食を引き起こす可溶性塩化物イオンと,鉄筋の腐食に直接かかわりのない固定化塩化物イオンとがある。モノサルフェート型水和物は,Cl^-をはじめとする各種アニオンを,3CaO・2Al₂O₃・CaCl₂・12H₂O(以下,フリーデル氏塩)のような複塩として無害化することが知られている。本研究では,CaO・2Al₂O₃を混和した普通,早強,および低熱ポルトランドセメントをそれぞれ水和させると,フリーデル氏塩とモノサルフェートが生成した。この水和物の硬化体を塩水に浸漬すると,塩化物イオン浸透深さが減少し,表層部の塩化物イオン濃度が高くなり,フリーデル氏塩の生成により,塩化物イオンの浸透が抑制されたことが分かった。

シソーラス用語： 構造物 ,  鉄筋コンクリート構造 ,  鉄筋コンクリート ,  塩害 ,  *アニオン ,  イオン ,  塩化物 ,  可溶性 ,  *固定 ,  塩 ,  付加化合物 ,  水和物 ,  浸漬 ,  *深さ ,  腐食 ,  金属腐食 ,  溶解性
準シソーラス用語： *セメント硬化体 ,  フリーデル氏塩 ,  *塩化物イオン ,  可溶性塩化物イオン ,  固定化塩化物イオン ,  鋼材腐食 ,  *浸透深さ ,  鉄筋コンクリート構造物 ,  複塩

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (15件)：

• 1)岸谷孝一ほか:コンクリート構造物の耐久性シリーズ;塩害(I)、pp.89-110(1986)
• 2)高倉誠ほか:高濃度亜硝酸塩含有モルタルの防錆効果に関する研究、セメント技術年報、No.42、pp.379-382(1988)
• 3)小瀧秀樹ほか:亜硝酸型ハイドロカルマイトを含むモルタルの防錆効果(1)、第96回無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集、pp.48-49(1998)
• 4)飯島亨ほか:亜硝酸型ハイドロカルマイトを含むモルタルの防錆効果(2)、第97回無機マテリアル学会学術講演会講演要旨集、pp.66-67(1998)
• 5)大賀宏幸ほか:塩化物透過性に及ぼす高炉スラグ微粉末混和の影響、土木学会第50回年次学術講演会概要集、V-122、pp.244-245(1995)

タイトルに関連する用語 (8件)： CaO ,  混和 ,  セメント硬化体 ,  水和 ,  挙動 ,  塩化物イオン ,  固定化 ,  能力