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J-GLOBAL ID:201202294073708770   整理番号:12A1014949

CO2濃度計測に基づくミュージアム来場者数の推定

Estimating the number of visitors in museum based on CO2 densitometry
著者 (4件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 129-132  発行年: 2012年06月30日 
JST資料番号: L3202A  ISSN: 1344-011X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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著者らは以前に博物館や美術館などのミュージアムの鑑賞者の滞在状況を計測するために,プライバシー侵害の恐れがないCO2濃度の時間変化を利用した。本論文では,前記指標から来場者数を推定するために,1)来場者の滞在時間の考慮,2)ミュージアムの構造を考慮した換気量Q,室容積Vの検討,3)来場者の体格差の考慮といった課題に対する対策を提案した。まず,1)については滞在時間が一定と仮定できる展示会場を繋ぐエスカレータ付近にセンサを設置し,その場での平均滞在時間を計測することで滞在状況から来場者数を推定した。次に,2)のためにシミュレーションでのCO2濃度の推定値と,目視での実測値がなるべく一致するようにQとVを定めた。また,一人当たりのCO2発生量は体表面積に比例するので男性,女性,子供の平均身長・体重から各平均体表面積を算出することで来場者の構成比を元に3)に対応した。実際に手動で記録した正解値と本手法による推定値を比較したところ,本手法の誤差は6.7%となってQ,Vの推定値を用いない場合よりも0.6%の改善が認められた。さらに,本手法は1日の総量だけでなく,各時刻での来場者数の変動を推定できる利点を示した。
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分類 (3件):
分類
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計測機器一般  ,  教育施設,文化施設,宗教建築  ,  データ保護 
引用文献 (7件):
  • 成谷峻. 呼吸する研究室. エンタテインメントコンピューティング2009. 2009, 197-198
  • 成谷峻. 呼吸する美術館. サイバーアーツ・ジャパン-アルスエレクトロニカの30年-. 2010
  • 菅原正則. CO_2濃度変化に基づいた住宅内滞在人数の推定. 日本建築学会東北支部研究報告集, 計画系. 2008, 71, 103-106
  • 加藤信介. 空気調和・衛生工学における数学の利用 (3). 空気調和・衛生工学. 2003, 77, 3, 237-243
  • 厚生労働省. 健康づくりのための運動指針2006. http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf. 2006
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