文献
J-GLOBAL ID:201202294278520855   整理番号:12A1036882

臨床的に安全な培地中での凍結保存および低温保存した後の骨髄由来間葉幹細胞の評価

Evaluation of Bone Marrow-Derived Mesenchymal Stem Cell After Cryopreservation and Hypothermic Storage in Clinically Safe Medium
著者 (6件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: 453-463  発行年: 2012年06月 
JST資料番号: W2256A  ISSN: 1937-3384  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
間葉幹細胞(MSC)を用いた組織工学には,臨床的に受容可能で直ぐに使える細胞療法産物が必要である。本研究では,種々の濃度のジメチルスルホキシド(DMSO)を含み,臨床的に安全で動物産物を含まない培地中でのヒト骨髄由来MSCの凍結保存の効率について評価した。プログラム可能な細胞凍結装置を用いて,CryoStor培地中で速度制御凍結を行った。5%DMSOおよび10%DMSOを含むCryoStor液中で凍結した後に液体窒素中で1か月保存した場合,凍結細胞の約95%が生細胞として回収された。5か月保存後の細胞の回収率は,5%DMSOおよび10%DMSOでそれぞれ72%と80%であった。カスパーゼ3活性の測定により,5%DMSOおよび10%DMSOで1か月保存した場合はそれぞれ15.5%と12.8%の細胞が,同様に5か月保存した場合はそれぞれ18.3%と12.9%の細胞がアポトーシスを示すことが分かった。凍結保存後に回収したMSCの増殖を播種後2週間測定したところ,増殖速度は低下せず,むしろ上昇した。凍結保存によりMSCマーカーの発現は変化しなかった。凍結保存後に骨形成性培地で3週間分化させたMSCについてアルカリホスファターゼ(ALP)活性,ALPの表面発現およびCa++の沈着の定量解析したところ,凍結しないで同様の培養を行ったMSCと同様の骨形成性分化を示すことが分かった。動物産物を含まないHypoThermosol-FRS溶液中で4°Cで短期間培養したMSCについて,細胞の生存性と機能的パラメーターを解析した。2日および4日間の低温保存により,それぞれ約100%および85%の細胞の回収率が得られ,アポトーシス細胞は10%以下で,正常な細胞増殖,マーカー発現および骨形成能が認められた。以上より,ヒトのMSCはバンキングと臨床適用のために凍結保存可能で,臨床的に安全な保護試薬中に入れて臨床現場に送達できることが示された。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞・組織培養法 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る