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J-GLOBAL ID：201202294452916925   整理番号：12A1506824

ヘキサメチレンテトラミンの浄水処理過程での挙動

著者 (12件)： 金見拓 (東京都 水道局 水質セ) ,  阿部進 (東京都 水道局 水質セ) ,  土屋かおり (東京都 水道局 水質セ) ,  土屋かおり (東京都 水道局) ,  小林康浩 (東京都 水道局 水質セ) ,  今井春江 (東京都 水道局 水質セ) ,  小山祐樹 (東京都 水道局 水質セ) ,  矢野代一 (東京都 水道局 水質セ) ,  舟洞健二 (東京都 水道局 水質セ) ,  勝股里紗 (東京都 水道局 水質セ) ,  岩永秀 (東京都 水道局 水質セ) ,  小野隆司 (東京都 水道局 水質セ)
資料名： 水道協会雑誌  (Journal of Japan Water Works Association)
巻： 81  号： 10  ページ： 28-34  発行年： 2012年10月01日 
JST資料番号： G0025A  ISSN： 0371-0785  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 平成24年5月中旬に発生した利根川水系の浄水場浄水におけるホルムアルデヒド検出事故は,水系の浄水場に近年にない大きな影響を与えた。水質事故の原因物質は,ホルムアルデヒド自体ではなく,塩素と反応してホルムアルデヒドを生成するヘキサメチレンテトラミン(以下,「HMT」という)であった。東京都水道局では,この事故に際してこれらの物質の浄水処理性の調査を実施し,いくつかの知見を得た。HMTは,塩素処理により速やかに分解(30分で97~98%分解)し,ホルムアルデヒドを生成すると同時に,クロラミン類を生成することが確認された。卓上実験によると,HMTは粉末活性炭処理で除去できなかった。一方,実験プラントを用いた調査により,今回の水質事故レベルのHMT濃度であれば,オゾン処理単独で約90%が分解され,生物活性炭処理単独で約75%,オゾン・生物活性炭併用ではほぼ100%除去が可能であることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： 河川 ,  *河川汚濁 ,  *事故 ,  用水処理 ,  *工程 ,  水質試験 ,  脂肪族アルデヒド ,  窒素複素環化合物 ,  架橋化合物
準シソーラス用語： *浄水工程 ,  *水質事故 ,  利根川

分類 (2件)： 上水道工学・用水処理一般  (SC02010X) ,  水質調査測定一般  (SB02060X)

物質索引 (2件)： ホルムアルデヒド ,  ヘキサメチレンテトラミン

引用文献 (9件)：

• 厚生労働省. 利根川水系におけるホルムアルデヒドによる水道への影響について(第5報). http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002cd2z.html. 2012
• 三好幸一郎. 給水栓水におけるホルムアルデヒド濃度上昇の原因調査. 平成16年度東京都水道局研究発表会論文集. 2004, 215-219
• 独立行政法人 製品評価技術基盤機構. ヘキサメチレンテトラミン. 2008
• 小林憲弘. 利根川水系の浄水場におけるホルムアルデヒド水質汚染の原因物質の特定. 水道協会雑誌. 2012, 81, 7, 63-68
• 日本水道協会. 上水試験方法2011. IV

タイトルに関連する用語 (4件)： ヘキサメチレンテトラミン ,  浄水 ,  処理過程 ,  挙動