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J-GLOBAL ID：201202294487265595   整理番号：12A0263214

亀裂先端周辺の水素濃度への残留応力の影響の数値シミュレーション

Numerical simulation of the effects of residual stress on the concentration of hydrogen around a crack tip

著者 (3件)： TAKAKUWA O. ,  NISHIKAWA M. ,  SOYAMA H.
資料名： Surface & Coatings Technology  (Surface & Coatings Technology)
巻： 206  号： 11-12  ページ： 2892-2898  発行年： 2012年02月15日 
JST資料番号： D0205C  ISSN： 0257-8972  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： この研究では有限要素解析を使用して,疲労過程後の塑性変形が可能な材料中の亀裂先端の周辺の残留応力が水素濃度にどう影響するかを示した。9サイクルの疲労過程後に,最高の印加疲労応力で水素拡散分析を行った。これによって水素が亀裂表面に侵入し,材料中に拡散する事実が観察された。水素の濃度は亀裂先端の近くで相対的に高く,この挙動は材料の残留応力に大きく影響された。引張残留応力は水素の侵入を加速し,その濃度を増加させた。一方,ピーニングによる応力で模擬された圧縮残留応力はこれを明確に抑制した。これは残留応力が亀裂先端周辺の静水圧応力に対して持っている効果によるもので,この静水圧応力は水素拡散挙動の支配的な要因である。したがって,耐応力腐食割れ性や疲労強度のような材料の機械特性を高める目的で圧縮残留応力の導入に使用される表面処理ピーニングは水素によって引き起こされる脆化を抑制する可能性がある。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *亀裂先端 ,  *濃度 ,  水素 ,  *残留応力 ,  *シミュレーション ,  塑性材料 ,  疲れ ,  拡散 ,  引張応力 ,  ピーニング ,  応力 ,  応力腐食割れ ,  耐性 ,  疲れ強さ ,  水素脆性 ,  耐食性
準シソーラス用語： 圧縮残留応力 ,  引張残留応力 ,  水素拡散 ,  *水素濃度 ,  *数値シミュレーション ,  静水圧応力

分類 (1件)： 疲れ一般  (HC05010H)

タイトルに関連する用語 (5件)： 亀裂先端 ,  周辺 ,  水素濃度 ,  残留応力 ,  数値シミュレーション