抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本におけるスマートフォン元年は2010年秋冬モデルからであると考える。スマートフォンであるiPhone 3Gが日本で2008年に発売され急速にそのシェアを伸ばしていったが,日本独自の機能を搭載したフィーチャーフォンが主流であった。Apple社が開発し日本ではソフトバンク社が独占販売を開始したが,当初はそれほどシェアを獲得できなかった。しかしながら,2009年のiPhone3GSの発売とともにスマートフォンの独占的なシェアを拡大していくこととなった。そして,2011年,各日本の通信キャリアがグーグル社のAndroid OSを搭載したスマートフォンを開発し,日本独自の機能を付加して販売することとなり,一気に日本のマーケットはスマートフォンに傾くこととなった。また,スレートPCにおいては2010年,iPhoneと同じiOSを搭載したiPadをApple社が販売を開始した。スマートフォンのように急速な伸びを見せていないが2011年の世界累積販売数は2800万台といわれているほどとなっている。グーグル社も同じようにAndroid OSを搭載したスレートPCを各メーカーが開発し販売を始めたことからスレートPCの所有台数は飛躍的な伸びを見せると思われる。スレートPCはネットブックとスマートフォンの間を埋める端末となるといわれている。重要となるアプリケーションに関しては,Apple iPadはiPhoneアプリケーションと比べ専用アプリケーション数は少ないものの幅広くビジネス,教育,娯楽等で利用できるものが提供されている。ハードウェアとアプリケーションがバランスよくそろうことで普及の速度を高めることとになる。しかしながら,スマートフォンやスレートPCはフィーチャーフォンとは違いPDA(Personal Digital Assistants)の発展系であることから,PCに近い存在といえる。このことから,急速にスレートPCとスマートフォンに対するウイルス,マルウェアなどの攻撃が増加している。この論文では,教育全般で有益に利用できるパーソナルコンピュータに近いスレートPCの導入にあたって,検討するべき事項,セキュリティ問題を検証する。(著者抄録)