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J-GLOBAL ID：201202294949470645   整理番号：12A0437197

有機汚染物質の輸送と消長に対する鉱物の微細孔の影響:レビュー

Impact of mineral micropores on transport and fate of organic contaminants: A review

著者 (3件)： CHENG Hefa ,  HU Erdan ,  HU Yuanan
資料名： Journal of Contaminant Hydrology  (Journal of Contaminant Hydrology)
巻： 129-130  ページ： 80-90  発行年： 2012年03月15日 
JST資料番号： E0688B  ISSN： 0169-7722  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ナノメートルの細孔は,多孔質地質媒体(土壌,堆積物,帯水層物質)に豊富であり,総鉱物質表面積の90%以上を占める。鉱物微細孔(<2nm)中での有機汚染物資収着は,多孔質地質媒体の有機炭素含有量が非常に低い(<0.1%)時に,汚染物質の消長と輸送の支配で重要な役割を果たす。疎水性有機不純物の顕著な吸着は,水との強い競争のため,疎水性微細孔空間でのみ起こる。微細孔からの脱着速度は,拡散妨害のため非常に遅く,微細孔質固体にはっきりとした2段階脱着挙動をもたらす。サイズ排除効果は,微細孔吸着汚染物質への微生物とその細胞外酵素の到達を防ぎ,その結果,それらのバイオアベイラビリティと微生物分解速度を低下させる。最近の研究から得られた結果は,微細孔内での収着が,反応水がほとんど無く,加水分解とその他の水を介した変質が減速される,閉鎖空間において保護されることで,反応汚染物質の非生物的分解も阻害されることを示す。非生物的,生物的な変質に対する阻害効果,および,拡散妨害による遅い脱着の結果,多孔質地質媒体の疎水性微細孔中での収着は,地下での人間活動由来有機汚染物質の保存の原因となり,適当な条件下での地質年代タイムスケールでのそれらの持続性を増すかもしれない。実用的見地から,鉱物微細孔の役割を理解することは,地下における有機汚染物質の長期生態毒性リスクを評価し,浄化戦略を設計する上で重要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *汚染物質 ,  *鉱物 ,  *細孔 ,  *輸送 ,  *挙動 ,  堆積物 ,  帯水層 ,  土壌 ,  有機化合物 ,  微生物分解 ,  リスク
準シソーラス用語： *有機汚染物質 ,  *ナノ細孔 ,  疎水性有機化合物 ,  生態系リスク ,  多孔質媒体

分類 (4件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  環境汚染一般  (SB01000C) ,  土壌鉱物  (FB04090F) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

タイトルに関連する用語 (5件)： 有機汚染物質 ,  輸送 ,  鉱物 ,  微細孔 ,  レビュー