抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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遠赤色光を吸収する新しい光合成色素,クロロフィルfについて概説する。クロロフィルfはオーストラリア沿岸で採取されたストロマトライトから発見され,クロロフィルaの2位炭素に結合するメチル基がフォルミル基に置換されている。筆者らが琵琶湖沿岸から分離したシアノバクテリアでもクロロフィルfが発見されたが,その産生は遠赤色LEDのみを照射して培養した時のみで,新規の補色順化と考えられた。その後遠赤色LED下の培養でクロロフィルfをもつシアノバクテリアが12種確認され,系統樹内では広範囲に散在した。進化の比較的早い段階でクロロフィルf産生能が獲得され,その後継続,あるいは消失するものに分かれた可能性を指摘した。