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J-GLOBAL ID:201202295687673651   整理番号:12A1422104

慢性的に金属類に曝露した野生魚類におけるビタミンA2の代謝異常の証拠

Evidence for metabolic imbalance of vitamin A2 in wild fish chronically exposed to metals
著者 (7件):
資料名:
巻: 85  ページ: 88-95  発行年: 2012年11月01日 
JST資料番号: A0825B  ISSN: 0147-6513  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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金属類に慢性的に曝露した土着のイエローパーチに関する最近の研究で著者等は肝臓の金属濃度とレチノイド代謝に関与する酵素をコードする遺伝子の肝臓における転写レベルとの間に負の相関があることを報告した。そのため著者等は金属,特に非必須金属であるCdは野生魚類のレチノイド代謝を変化させうると推論した。そこで本野外研究ではレチノイド貯蔵に及ぼす現場での金属曝露の影響を調べた。金属汚染に差がある6つの湖で合計55匹のイエローパーチ(Perca flavescens)を採取した(湖あたり8≦N≦10)。得られた結果からCd汚染した湖のイエローパーチの肝臓のデヒドロレチノールとデヒドロレチニルエーテルの濃度は対照となる湖の魚よりも有意に高いことを示した。しかし定量的には,Cd濃度の増加に伴うエチニルエーテル貯蔵量の増加の方が遊離デヒドロレチノールの増加よりも重要であった。その結果として腎臓Cd濃度の増加に伴う肝臓の遊離デヒドロレチノールのパーセンテージの有意な低下を観測した。これらの結果はビタミンAのホメオスタシスに関与する酵素や結合蛋白質がCdの存在で阻害されることを示唆する。あるいは,組織中のビタミンA(抗酸化剤)濃度の増加がCd曝露で生じた酸化ストレスのより良い緩和に働いているのかもしれない。まとめると,これらの発見は,ビタミンA2ホメオスタシスは低濃度のCdへの慢性曝露の結果として変化しうることを示している。このように環境リスク評価の観点からすると,肝臓の遊離デヒドロレチノールのパーセンテージは現場でのCd曝露の生物マーカーとして勘案することができる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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動物に対する影響  ,  カドミウムとその化合物 
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