抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広島都市圏には,大型商業施設が複数箇所あり,飽和状態気味であるとも言われる。1990年に設立されたアルパークは,その中では歴史ある施設と言えよう。広島都市圏における商業施設の熾烈な競争は,日本の経済社会の縮図であるとも言える。企業の利益は社会の豊かさの源泉であるため,今後どのような経営戦略を商業施設がとるべきか,注目に値する。しかし,大型商業施設の経営戦略や市場創造等の学術的研究は少ない。本報告は,アルパークと連携した講義事例における受講生の意見を踏まえ,アルパークの市場創造としての戦略の方向性を探ることを目的とする。そのために,まずは,昨今の広島における大型商業施設とアルパークの現状を確認し,講義科目「マーケティング論」での受講生の提案と,アルパークの施策のギャップを提示し,そのギャップとアルパークの改善策を考察し,今後の戦略を検討した。その結果,アルパークの今後の戦略としては,時間と空間の両面からの市場創造・市場拡大が求められることを示した。時間,空間の両面で市場を創造・拡大するためには,アルパークオリジナルの施設構造やテナントやイベント等,既に存在し,かつ実施されている他施設との差別化を正確にPRすることが求められる。すなわち,アルパークの広報力の強化を図ることが課題となる。