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J-GLOBAL ID:201202295922246855   整理番号:12A0559342

クロルプロマジンと脂質二重層との相互作用のキネテックスと熱力学

Kinetics and Thermodynamics of Chlorpromazine Interaction with Lipid Bilayers: Effect of Charge and Cholesterol
著者 (8件):
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巻: 134  号:ページ: 4184-4195  発行年: 2012年03月07日 
JST資料番号: C0254A  ISSN: 0002-7863  CODEN: JACSAT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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細胞膜を横切る受動的透過は,血液脳関門の様な密着した内皮細胞を通過する異物透過の主要なルートである。一定の薬物の脂質二重層を介する受動的透過速度は,薬力学的予測の重要な段階である。本論文では,向精神薬であるクロルプロマジン(CPZ)の中性及び負電荷の脂質二重層との相互作用のキネPOPS(9:1),POPC:Chol:POPS(6:3:1)からなる脂質二重層におけるCPZの分配と移動を検討した。10モル%以上のPOPC膜でのCPZ局在濃度はCPZ移動速度を増加させ,これは脂質かき混ぜの増加により説明され,高濃度のCPZによる多剤耐性の抑制と関連していた。膜に負電荷を導入すると分配係数は,少し増加しただけであった。これはCPZと膜の静電的相互作用による好ましいエンタルピー変化とバランスをとる負電荷膜への分配で見られる少しのエントロピー変動によるものである。POPSを含む膜に関する予想外の観察と結果から,CPZは膜の相挙動に何らかの変化を誘導し,その結果本報告で使用した低い局在濃度でもPOPSの密集化,または相分離をもたらすものと推定された。コレステロールをPOPC二重層に添加するとCPZの膜親和性が減少し,等熱滴定熱量測定により認識されなくなる。膜にPOPSを添加すると相互作用エンタルピーが増加し,POPC:Chol:POPS(6:3:1)膜へのCPZの分配が測定可能となる。得られた分配係数はコレステロールの存在とそれに伴って起こる脂質二重層の安定化により50%減少した。それらの膜を介するCPZの移動は入手できる方法論では遅すぎるため,kfの上限値として,4×10-4 s-1が得られた。
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