抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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AG20B型速度計発電機において,車軸から発電機へ動力を伝える機構に機械的な破壊が頻発していることから,磁力による非接触の動力伝達方式の可能性について検討した。最新型車両には既にWAG49型という非接触型の速度発電機があるので,流用の可能性を検討したが,車軸の大幅な改造が必要であり,現実的には難しいので,現在のシステムを極力活かし,次の3点を考慮して試作品の製作を行った。1)必要トルクの設定,2)磁石の選定,3)機工サイズの決定。磁石はネオジウム磁石とし,トルクは5Nmまで伝達できるように設定した。試作品の仕様・構造を紹介した。試作品の性能は問題ないことが確認されたが,実用化後の長期間使用を考慮し,更に改良を行った2次試作品を作成した。2次試作品の耐久性能試験の結果から,磁力による非接触の動力伝達方式は従来の機械的動力伝達方式にとって代われる可能性が示唆された。今後の課題として,熱減磁の影響やグリス・鉄粉などの異物混入時の磁力への影響を確認していく必要がある。