抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,知識のないユーザの意見を反映する質問紙作成手法を提案し,オンラインショッピング時における情報セキュリティ技術に関する知識のないユーザ特有の安心感を抽出するための質問紙を作成してきた。一般的なユーザは,情報セキュリティ技術に関する専門知識はないが,ユーザごとに知識に差がある。また,オンラインショッピングの利用頻度についても差がある。そこで,本稿では,専門知識のないユーザの知識の差や経験の差がどのように安心の要因に影響を及ぼすか調査し,調査結果を基に作成した安心モデルについて報告する。因子分析を行った結果,4因子を抽出した。分散分析を行い,情報セキュリティに関する知識の差は第3因子と第4因子に影響を及ぼし,オンラインショッピングの利用経験の差は,情報セキュリティに関する知識が高いユーザのみ第4因子に影響を及ぼすことを示した。また,知見を基に安心モデルを作成し,共分散構造分析によるモデルの妥当性を検証した結果,4因子とは別の安心感の要因として,ユーザビリティが存在することを明らかにした。(著者抄録)