抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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協調リレーネットワークではセル内に配置されているリレーの中から信号伝送に用いるリレーを選択する必要がある。チャネル容量を最大とするリレー選択法は全探索法であるが,全探索法はセル内に配置されている全てのリレーに対して,電力配分およびサブキャリア割当てを行ったときのチャネル容量を計算・比較してリレーを選択するため,計算量の観点から実用的でない。本稿では,直接・協調リレー切り替えとスペクトル分割・適応サブキャリア割当てを用いるシングルキャリア(SC)協調非再生(AF)リレー伝送を対象としたリレー選択法を提案する。提案法では信号伝送に使用するリレーを選択する前に,端末・リレー間リンクのチャネル情報に基づきあらかじめ決められた数の候補リレーを予備選択する。予備選択した候補リレーのそれぞれに対して電力配分およびサブキャリア割当てを行い,その中でチャネル容量の最も大きいリレーを最終選択する。計算機シミュレーションにより,提案リレー選択法を用いたときのチャネル容量を評価し,最大チャネル容量を得るために必要な候補リレーの予備選択数について議論する。セル内に配置するリレー数が6局および18局のとき,最大チャネル容量を得るために必要な候補リレーの予備選択数はそれぞれ約2局および5局程度で十分であり,セル内に配置されている全てのリレーを考慮する必要はないことを示す。(著者抄録)