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J-GLOBAL ID：201202296143254821   整理番号：12A0529779

泊鉈の熱処理工程と金属組織-経験則的鍛冶技術の調査-

著者 (2件)： 長柄毅一 (富山大 芸術文化) ,  中村滝雄 (富山大 芸術文化)
資料名： 富山大学芸術文化学部紀要  (GEIBUN)
巻： 6  ページ： 146-153  発行年： 2012年02月10日 
JST資料番号： L3034B  ISSN： 1881-6649  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 富山県下新川群朝日町在住の大久保中秋氏によって作製されている泊鉈は,長い刀身が刃側に湾曲し,先端に鳶の嘴に似た形状の突起を持つ独特な形状をしている。この泊鉈について,2008年から作業場,製作道具,製作工程の調査を進めている。本稿では,焼入れ,焼戻しの製品温度変化を赤外線放射温度計で計測し,断面の金属組織や硬度を詳細に調査した。泊鉈の刃金(炭素鋼)の炭素量は越前鉈や能登鉈より炭素量が低く,硬度も低かった。地金はSS400相当材が使用されており,鉈より高い硬度を示した。熱処理における特徴的な止め焼き法は,1回の加熱によって焼入れ・焼戻しを連続して行うもので,切断面で極端な硬度の差は認められなかった。

シソーラス用語： *鍛造 ,  *熱処理 ,  焼入 ,  焼戻 ,  調査 ,  熟練労働者 ,  経験 ,  刃物 ,  地場産業 ,  *金属組織 ,  硬度 ,  分布 ,  温度測定 ,  温度変動 ,  放射温度計 ,  炭素鋼 ,  表面温度 ,  温度分布 ,  含有量
準シソーラス用語： 技術調査 ,  熟練工 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  硬度分布 ,  炭素量

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  技術教育  (WA01050G)

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱処理工程 ,  金属組織 ,  経験則 ,  調査