抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水中の放射性セシウム,特にCs-134やCs-137は,放射能の濃度としては高くてもその質量濃度は極めて低いことから吸着時も特異な挙動をとることがある。セシウムの固相への吸着を決める要因としては,まず,固相のセシウム吸着特性がある。すなわち固相の荷電状態(これは液相のpHにも依存する),吸着座の硬軟,吸着座がchaotropeかkosmotropeか,粘土鉱物が吸着対象である場合は吸着座の大きさとセシウムの相性はどうか,等である。また,液相中の担体(安定・放射性セシウムの総濃度),共存イオンの種別も放射性セシウムの吸着を大きく左右することになる。セシウムは概してアルカリ金属の中では鉱物等に吸着しやすいほうであるが,高塩分水中では吸着は低下する。低下の程度は共存塩の種類にも依存すると考えられる。(著者抄録)