抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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HiggsボソンはSakataが決して終わりのない自然の下部構造を精力的に探したような複合粒子になる可能性がある。彼はハドロンのSakata模型を提示した。この模型はクォーク模型の原型であり,従って,今日の標準模型を完結させたKobayashi-Maskawaの研究に至るまでの全道程に続いた素粒子物理における最後の革命を開始させた。Sakataの精神に基づき,大きな異常次元をもつ対称性の力学的破れに対する著者の種々の模型において複合Higgsボソンを議論した。γ<sub>m</sub>~1の歩行テクニカラー(WTC)におけるテクニディラトン,γ<sub>m</sub>~2のトップクォーク凝縮模型における<span style=text-decoration:overline>t</span>t複合(「トップ-Higgs」),及び1<γ<sub>m</sub><2の模型におけるそれらの変種(強いETCテクニカラーなど)を議論した。この中で力学的質量生成に関連した領域に近似的スケール対称性をもつWTCに焦点を当てた。このような共形ゲージ力学は本質的な特異性スケーリング,Ginzburg-Landau/Gell-Mann-Levy有効理論の破綻,そしてまた大きな異常次元γ<sub>m</sub>=1により特徴づけられる。テクニカラーは「無Higgs理論」であるという伝承とは対照的に,WTCには自発的に破れた(近似的)スケール対称性に随伴した複合擬Nambu-Goldstoneボソンとして複合Higgs,テクニディラトンが存在する。その質量は(非摂動的)スケール異常だけから生じ,従って,他のテクニハドロンの質量よりかなり小さくなる。テクニディラトンは典型的に500~600GeV程度の質量をもち,LHCで発見することができる。また,格子上でWTCを発見する努力についても触れた。(翻訳著者抄録)