抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スマートフォンはサービス機能実現のため,個人情報,ネットワーク事業者情報,企業情報などが格納されている。これらスマートフォンの多くはオープンOSを採用しており,誰でもソースコードなどの情報を入手可能であり,悪意を持った人々による不正情報取得の脅威にさらされている。このような脅威に対し,富士通はSecure Boot,Linux Security Module,TrustZoneなどの複数技術を用いて情報の保護を行い,安全なスマートフォンを提供する。Secure Bootはスマートフォン起動プログラムの書換えを検出し,第三者による改造プログラムの起動を不可能にして事業者情報の保護を行う技術である。Linux Security Moduleは,工場出荷後にインストールされたプログラムによる情報アクセスを制御し,不正な情報アクセスを禁止して個人情報漏えいを防止する技術である。TrustZoneはハードウェアでプログラム動作環境を分離し,オープンOS上のプログラムからの不正情報アクセスを防止してバンキングサービスの安全性を担保する技術である。本稿では,Secure Boot,Linux Security Module,TrustZoneのそれぞれの技術を紹介する。(著者抄録)