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J-GLOBAL ID：201202297007659636   整理番号：12A0455191

ポリビニルアルコール高分子膜の紫外線照射によって誘発される白色化の機構

A Mechanism for Ultraviolet Light Irradiation-induced Whitening of Poly(vinyl alcohol) Film

著者 (8件)： OKADA Yusuke (Shinshu Univ., Nagano, JPN) ,  KAWANOBE Wataru (National Res. Inst. for Cultural Properties, Tokyo, JPN) ,  HAYAKAWA Noriko (National Res. Inst. for Cultural Properties, Tokyo, JPN) ,  TSUBOKURA Sachiko (National Res. Inst. for Cultural Properties, Tokyo, JPN) ,  CHUJO Riichiro (National Res. Inst. for Cultural Properties, Tokyo, JPN) ,  FUJIMATSU Hitoshi (Shinshu Univ., Nagano, JPN) ,  TAKIZAWA Tokihiro (Shinshu Univ., Nagano, JPN) ,  HIRAI Toshihiro (Shinshu Univ., Nagano, JPN)
資料名： マテリアルライフ学会誌  (Journal of Materials Life Society)
巻： 24  号： 1  ページ： 27-33  発行年： 2012年02月29日 
JST資料番号： L0522A  ISSN： 1346-0633  CODEN： MRGAAB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリビニルアルコールは,幕および壁に描かれる日本の伝統的障壁画の塗色顔料の剥離を防止するための癒合薬として使用されてきた。しかしながら,経時によりこれらのPVA絵画塗膜は,白化に基づく透明性の損失の形態として劣化を示した。白化は,薄膜における亀裂および皺(シワ)による可視光線の散乱として生じるものとして信じられてきた。これらの表面欠陥は,PVA表面の分子間または分子内の高分子鎖の脱水および化学架橋によって形成されるものと考えられている。この結論を検証するため,UV暴露が障壁画上のPVA層の化学劣化の原因と考えられるため,PVA膜への定量的UV加速劣化試験を行った。試験したPVA膜は,UV照射および水蒸気への暴露後,白化現象が見られた。化学的機構を分光学および表面観察により解析した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ポリビニルアルコール ,  *高分子膜 ,  *紫外線照射 ,  *白化 ,  顔料 ,  絵画 ,  塗料 ,  *剥離防止剤 ,  皺 ,  加速試験 ,  経時変化 ,  表面分析 ,  FTIR分光法 ,  X線光電子分光法 ,  光架橋 ,  紫外可視吸収スペクトル ,  光透過 ,  脱水反応 ,  架橋【高分子】 ,  耐候性試験 ,  耐候性 ,  試験

分類 (2件)： 高分子の分解,劣化  (CG03010A) ,  抵抗性  (YH02050K)

引用文献 (20件)：

• 1) Mogi, A. : Science for Conservation, 12, 49 (1974)
• 2) Iwasaki, Y., Nakasato, T. : Science for Conservation, 13, 85 (1975)
• 3) Takenouchi, Y., Kawanobe W. : Science for Conservation, 37, 99 (1998)
• 4) Kawanobe, W. (ed. Sonoda N.) : “Synthetic Materials and the Museum Object Ch. 2”, National Museum of Ethnology, Osaka, Japan (2003), p.103
• 5) Kawanobe, W. : High Polymers, Japan, 56, 588 (2007)

タイトルに関連する用語 (5件)： ポリビニルアルコール ,  高分子膜 ,  紫外線照射 ,  誘発 ,  白色化