抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Webは集合知の宝庫であり,あらゆる情報で溢れているが,望んだ情報にアクセスすることが困難である場合も多い。とりわけ,長期的に利用する情報を発見することが難しくなってきている。しかし,ユーザの興味のある分野に対して,Web上の長期的に利用する体系だった情報やWebサービスを知っておくことは重要であり,何度も利用する長期的に必要な情報が載っているWebページや便利なWebサービスを知っていることは,現代の情報化社会における技術開発などにとって不可欠なものである。そこで,本研究では,長期間利用する有益なWebページとWebサービスを手軽に取得・発見する手法を提案することを目的とする。本研究では,長い期間多くのユーザからアクセスされたり,ブックマークされたりする情報は,いつ見ても有用な情報である可能性が高いという点に着目した。この特性をソーシャルブックマークの時間情報に適用し,Web上の情報収集支援システム「セレクトブクマ」を提案し,実装・評価を行った。その結果,セレクトブクマは,玉石混合のWebページの中から権威が高くはないが,有益なWebページを発見・収集するために有効であることがわかった。また,時間情報を利用することによって,一時的に利用されるWebページの優先度を下げられる可能性があることがわかった。本研究により,長期間利用するWebページを発見するためのひとつの情報フィルタリング手法として,時間情報を利用することの有効性を示すことができた。