抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは,交流表面光電圧(AC SPV)法,原子間力顕微鏡(AFM)およびX線光電子分光法(XPS)を用いてさまざまな金属を含む水溶液に浸漬したSi表面の状態を調べてきた。本稿ではAu水溶液に浸漬したn型Si(100)におけるAuの分布と電子状態,および熱酸化膜成長に関する研究を紹介した。SiO
2表面およびSiO
2/Si界面においてAuはクラスタとして存在する。SiO
2/Si界面に存在するAuはAu/n-Siショットキー接触を形成し,n型表面を弱反転状態にした。AC SPV周波数特性から,Si表面ポテンシャルは-0.44eV,Au/n-Siショットキー接触の障壁高さは0.73eVでショットキー形成が認められた。これを構成するAuは熱酸化温度750°C以上でSi中に拡散し,AC SPVは減少した。また,熱酸化において膜厚10nm以下の酸化膜では膜成長の増速が生じ,AuがSi(100)表面においてSiO
2成長の触媒として作用することを示している。その機構解明は今後の課題である。