抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Shannon(Bell Syst.Tech.J.27:623-656,1948;Bell Syst.Tech.J.28:656-715,1949)は名高い研究において,1方向通信を用いて情報理論的にセキュアな方法においてnビットの古典的情報を送信するためにはnビットの共有鍵が必要十分である事を示した。Ambainis,Mosca,Tapp及びde Wolfは(Proceedings of the 41st Annual IEEE Symposium on Foundation of Computer Science, pp.547-553,2000)において,古典的情報の代りに量子状態の送信が要求され,そして1方向通信だけが許されるプライベート量子チャネルと称されるより一般的な設定を考察した。彼らはこの事例においてnキュビット状態を送信するためには2nビットの共有鍵が必要十分である事を示した。筆者らは1方向通信における全ての可能な組み合わせを許すより一般的な設定を考察した。即ち,筆者らは送信される入力,送られるメッセージそして共有資源が古典的/量子であるとした。筆者らはこれら全ての事例において通信/共有資源に関する厳密な限界を同時に示す事ができる一般的フレームワークを開発し,そしてこれはShannon及びAmbainis等の結果を含む。筆者らの議論の結果として,また筆者らはnキュビット純粋状態送信用の1方向紛失遠隔状態準備プロトコルにおいて,通信のエントロピーが2nでなければならず,共有資源のエンタングルメント測度がnでなければならない事を示した。これは共有資源が例えばEPR(エネルギー収支比)対のように最大限に量子もたれ状態にある特殊事例における通信の長さに関する同一の限界を示したLeung及びShor(Phys.Rev.Lett.90,2003)の結果を一般化した。それ故に,彼らの論文中で尋ねられた最大限に量子もたれ状態にある共有資源なしのプロトコルに関する開かれた質問を解決した。Copyright 2010 International Association for Cryptologic Research Translated from English into Japanese by JST.