抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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城山公園で樹木の朽ちた部分に営巣する7種のアリの内,Crematogaster matsumurai Forel,1901,Crematogaster vagula Wheeler,1928とCamponotus vitiosus F.Smith,1874の3種はトラップ(竹筒)に巣を作った。200の竹筒に対してアリは169の竹筒に営巣した(87.6%)(2005年は76,2006年は93)。樹木当たりの営巣した幹の平均数は2005年は7.6,2006年は9.3であった。調査した20樹木の内5本では唯一1種のアリを,15本は2種のアリを見出した。2種類以上を有する樹木はなかった。単一の幹には1種類のアリのみが常に生息していた。C.vitiosusとCr.matsumuraiを13樹木で一緒に発見し,C.vitiosusとCr.vagulaを唯一2樹木で一緒に発見した。これらは2つの異なる属CamponotusとCrematogasterの組み合わせを代表する。2種のCrematogaster(Cr.matsumuraiとCr.vagula)が同時に1本の樹木に出現することはなかった。アリの生息する竹筒で,30%のCr.matsumuraiと5%のCr.vagulaは成体のみが存在し,残りの竹筒は未成熟および成体アリを見出した。Cr.matsumuraiかCr.vagulaの創設女王は2年の研究期間中竹筒には存在しなかった。他方,C.vitiosusの2匹の創設女王を異なる樹木で見出した。(翻訳著者抄録)