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J-GLOBAL ID：201202298835179814   整理番号：12A1673173

高溶解性・易成形性を有する新規非対称構造熱付加型イミド樹脂の開発

Development of Novel Asymmetric and Addition-type Imide Resin with High Solubility and Excellent Processability

著者 (1件)： 宮内雅彦 ((株)カネカ先端材料開発研究所)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 69  号： 10  ページ： 580-587 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,高耐熱性炭素繊維複合材料のマトリックス樹脂として,高溶解性・易成形性を有する新規な非対称構造を有するイミド樹脂を開発した.すなわち,酸無水物としてはピロメリット酸二無水物を使用し,ジアミンとしては非平面かつ非対称構造を有する2-フェニル-4,4′-ジアミノジフェニルエーテルおよび9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレンを用い,末端剤としては4-フェニルエチニル無水フタル酸を用いた熱硬化型イミドオリゴマーの作成を行った.本イミドオリゴマーは,高い溶剤溶解性と高温時の優れた成形性を有するだけでなく,370°C/1時間で硬化した後の樹脂は高い耐熱性(T_g>350°C)と高破断伸び(ε_b>13%)を示し,従来にない特異な熱的・機械的物性を兼ね備えていることを見いだした.さらに,本イミドオリゴマーを用いて高耐熱性炭素繊維複合材料の試作に成功した.(著者抄録)

シソーラス用語： 可溶性 ,  *加工性 ,  *耐熱性高分子 ,  *繊維強化プラスチック ,  炭素繊維 ,  オリゴマ ,  *PMDA-ODA ,  プラスチックフィルム ,  破断 ,  伸び ,  芳香族カルボン酸 ,  酸素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  カルボン酸無水物 ,  溶解性

分類 (1件)： 強化プラスチックの成形  (YH04060J)

物質索引 (6件)： 2-フェニル-4,4′-ジアミノジフェニルエーテル ,  4-フェニルエチニルフタル酸無水物 ,  9,9-ビス(4-アミノフェニル)-9H-フルオレン ,  N,N′-ビス[4-(5-メチルビフェニル-2-イルオキシ)フェニル]-1,2:4,5-ベンゼンビスジカルボイミド ,  N,N′-ビス[4-(ビフェニル-2-イルオキシ)フェニル]-1,2:4,5-ベンゼンビスジカルボイミド ,  ピロメリット酸二無水物

引用文献 (31件)：

• 1) M. Ghosh and K. L. Mittal, “Polyimides: Fundamental and Applications”, Marcel Dekker, New York (1996).
• 2) M. I. Bessonov and V. A. Zubkov, “Polyamic Acids and Polyimides: Synthesis, Transformations and Structure”, CRC Press, Boca Raton (1993).
• 3) “Polyimides:Trends in Materials and Applications”, Society of Plastic Engineers, Mid-Hudson Section, New York (1996).
• 4) T. T. Serafini, “Polyimides; Synthesis, Characterization, and Applications” vol. 2, K. L. Mittal ed., Plenum, New York (1984).
• 5) R. J. Cano and B. J. Jensen, J. Adhes., 60, 113 (1997).

タイトルに関連する用語 (5件)： 高溶解性 ,  成形性 ,  非対称構造 ,  イミド ,  開発