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J-GLOBAL ID:201202299437518133   整理番号:12A0103599

ゲノムワイドのコピー数変異解析によって代謝型グルタミン酸受容体遺伝子ネットワークと注意欠陥多動性障害との関連が判明した

Genome-wide copy number variation study associates metabotropic glutamate receptor gene networks with attention deficit hyperactivity disorder
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巻: 44  号:ページ: 78-84  発行年: 2012年01月 
JST資料番号: W0430A  ISSN: 1061-4036  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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注意欠陥多動性障害(ADHD)はよくみられる神経精神疾患で,原因不明だが遺伝継承することがわかっている。今回,ヨーロッパ系のADHD患児(症例)1,013人および健常児(対照)4,105人を対象に,550,000個のSNPを用いてゲノムワイドコピー数変化(CNV)解析を行った。さらに,複数の別個のコホートで統計学的有意性を示すようなCNVの有無を調べた。これらのコホートは総計で,ヨーロッパ系ADHD患者2,493人,対照9,222人であり,整合するアレイプラットフォームを用いて行った。その結果,代謝型グルタミン酸受容体遺伝子に影響を及ぼすCNVがすべてのADHDコホートで多数検出された(P=2.1×10-9)。GRM5(代謝型グルタミン酸受容体5型をコードしている)の欠失が患者10人および対照1人で見つかった(P=1.36×10-6)。GRM7の欠失およびGRM8の欠失は,患者ではそれぞれ6人と8人で検出されたが,対照者では検出されなかった。GRM1の重複は,患者8人でみられた。CNVの有無についてのこれらの知見が正しいものであることを,定量RT-PCRを行い実験的に確かめた。遺伝子ネットワーク解析を行い,対照者での検出を加味して補正を加えたところ,患者のおよそ1割で,GRM遺伝子ファミリー構成遺伝子と相互に影響を与える関係にある遺伝子にCNVが多く生じていることが判明した(P=4.38×10-10)。本研究結果は,複数のADHDコホートでよく検出された頻度の低い反復性のCNVが,グルタミン酸神経伝達遺伝子に影響するものであること示す。Copyright Nature Publishing Group 2012
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