抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,工具軸の方向を規定する2つの角ν,ζによりボールエンドミルの工具姿勢を種々変化させて平面をピックフィード加工した場合をとりあげ,この切削過程に既報で提案した切削模型を適用して切削抵抗を算出した。また切削抵抗の計算結果を用いて工具軸のたわみ・振れ回りの解析を試み,ピックフィードの方向による工具挙動の差異に関する予備的検討をした。これにより得た主な知見を次に示した。1)切削抵抗,切削現象に密接に関係する切れ刃に沿う切削厚さの分布,切削断面積を2等分する切れ刃位置での切削速度を算出し,これらの工具姿勢とピックフィードの方向による変化,差異を明らかにしたこと,2)種々の工具姿勢で回転角による各切削抵抗分力の計算値の変化を比較し,工具姿勢とピックフィードの方向による差異を示したこと,ν,ζをどちらも正として工具軸を傾斜させ,工具移動方向に向って右側に相当するP<のピックフィードを与えたときに,切削抵抗の変動が小さく抑えられ,大きな切削速度での加工が実現すること,3)切削抵抗の計算結果と実験結果を比較し,種々の工具姿勢で両者は良く一致すること,4)同一工具姿勢の切削過程でも,ピックフィードの方向により工具挙動に大きな差異が生ずること。