特許
J-GLOBAL ID:201203039732244616

プロピレン系樹脂多層シートおよびそれを用いた加熱処理用包装体

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 河備 健二
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2010-144070
公開番号(公開出願番号):特開2012-006250
出願日: 2010年06月24日
公開日(公表日): 2012年01月12日
要約:
【課題】柔軟性、透明性、耐衝撃性、耐熱性、ヒートシール特性、クリーン性に優れ、且つ、多層成形時の外観不良や厚み変動等が発生しにくく成形性に富み、又、薄肉化してもシート基材強度低下抑制効果に優れる多層シートおよび加熱処理用包装体を提供する。【解決手段】外層、中間層および内層の順で有する少なくとも3層からなるプロピレン系樹脂多層シートであって、外層は特定のプロピレン系樹脂組成物(Y)からなり、中間層は、第1工程で特定のプロピレン-α-オレフィンランダム共重合体成分(A1)50〜60wt%、第2工程でプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(A2)50〜40wt%を逐次重合して得られるプロピレン系樹脂組成物(A)45〜89wt%、特定のエチレン-α-オレフィン共重合体(B)10〜30wt%および特定のプロピレン系樹脂(C)1〜25wt%を含有した樹脂組成物(X)からなり、内層は特定のプロピレン系樹脂組成物からなるプロピレン系樹脂多層シート、それから得られる加熱処理用包装袋による。【選択図】なし
請求項(抜粋):
外層、中間層および内層の順で有する少なくとも3層からなる多層シートであり、各層が下記の条件を満たすことを特徴とするプロピレン系樹脂多層シート。 (1)中間層 中間層を構成するプロピレン系樹脂組成物(X)が、下記条件(A-i)〜(A-iii)を満たすプロピレン系樹脂組成物(A)45〜89wt%、下記条件(B-i)〜(B-ii)を満たすエチレン-α-オレフィン共重合体(B)10〜30wt%および下記条件(C-i)〜(C-ii)を満たすプロピレン系樹脂(C)1〜25wt%を含有する。 ・プロピレン系樹脂組成物(A): (A-i)メタロセン系触媒を用いて、第1工程でDSC測定における融解ピーク温度Tm(A1)が125〜135°Cのプロピレン-α-オレフィンランダム共重合体成分(A1)を50〜60wt%、第2工程でエチレン含有量E(A2)が8〜14wt%のプロピレン-エチレンランダム共重合体成分(A2)を50〜40wt%逐次重合することで得られたプロピレン-エチレンブロック共重合体である。 (A-ii)メルトフローレート(MFR(A):230°C、2.16kg)が4〜10g/10分の範囲である。 (A-iii)固体粘弾性測定(DMA)により得られる温度-損失正接(tanδ)曲線において、-60〜20°Cの範囲において観測されるガラス転移を表すtanδ曲線のピークが0°C以下に単一のピークを示す。 ・エチレン-α-オレフィン共重合体(B) (B-i)密度が0.860〜0.910g/cm3の範囲である。 (B-ii)メルトフローレート(MFR(B):190°C、2.16kg)が0.1〜20g/10分の範囲である。 ・プロピレン系樹脂(C): (C-i)融解ピーク温度Tm(C)が、融解ピーク温度Tm(A1)より6°C以上高温である。 (C-ii)メルトフローレート(MFR(C):230°C、2.16kg)が0.5〜30g/10分の範囲である。 (2)外層 外層を構成するプロピレン系樹脂組成物(Y)は、融解ピーク温度Tm(D)が135〜170°Cの範囲であるプロピレン系樹脂(D)を含有する。 (3)内層 内層を構成するプロピレン系樹脂組成物(Z)は、下記条件(G-i)〜(G-ii)を満たすプロピレン系樹脂組成物(G)45〜89wt%、下記条件(H-i)を満たすエチレン-α-オレフィン共重合体(H)10〜30wt%および下記条件(I-i)を満たすプロピレン系樹脂(I)1〜25wt%を含有する。 ・プロピレン系樹脂組成物(G) (G-i)プロピレン系樹脂組成物(G)が、下記条件(G1-i)を満たすプロピレン-α-オレフィンランダム共重合体(G1)30〜70wt%、下記条件(G2-i)〜(G2-ii)を満たすプロピレン-エチレンランダム共重合体(G2)30〜70wt%を、重合ブレンド法を除く方法で混合して得られたものである。 (G-ii)メルトフローレート(MFR(G):230°C、2.16kg)が0.5〜20g/10分の範囲である。 ・・プロピレン-α-オレフィンランダム共重合体(G1) (G1-i)融解ピーク温度Tm(G1)が125〜145°Cの範囲である。 ・・プロピレン-エチレンランダム共重合体(G2) (G2-i)エチレン含有量E(G2)が7〜17wt%の範囲である。 (G2-ii)メタロセン系触媒を用いて得られる。 ・エチレン-α-オレフィン共重合体(H) (H-i)密度が0.860〜0.910g/cm3の範囲である。 ・プロピレン系樹脂(I) (I-i)融解ピーク温度Tm(I)が、融解ピーク温度Tm(G1)より6°C以上高温である。
IPC (2件):
B32B 27/32 ,  A61L 31/00
FI (2件):
B32B27/32 E ,  A61L31/00 Z
Fターム (40件):
4C081AC14 ,  4C081BB02 ,  4C081BB03 ,  4C081BB04 ,  4C081BB07 ,  4C081BB08 ,  4C081CA021 ,  4C081CC01 ,  4C081DA02 ,  4C081DC04 ,  4F100AK04C ,  4F100AK07A ,  4F100AK07B ,  4F100AK07C ,  4F100AK63B ,  4F100AK63C ,  4F100AK64B ,  4F100AL05A ,  4F100AL05B ,  4F100AL05C ,  4F100BA03 ,  4F100BA07 ,  4F100BA10A ,  4F100BA10C ,  4F100GB15 ,  4F100GB66 ,  4F100JA04A ,  4F100JA04B ,  4F100JA04C ,  4F100JA06B ,  4F100JA06C ,  4F100JA13B ,  4F100JA13C ,  4F100JJ03 ,  4F100JK06 ,  4F100JK07 ,  4F100JK10 ,  4F100JK20B ,  4F100JN01 ,  4F100YY00B

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