特許
J-GLOBAL ID:201203052022478266

プラズマミグ溶接のアークスタート制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2011-012756
公開番号(公開出願番号):特開2012-152772
出願日: 2011年01月25日
公開日(公表日): 2012年08月16日
要約:
【課題】アークスタート時のビード表面の黒い煤(スマット)の発生を抑制する。【解決手段】溶接ワイヤを母材と一旦接触させた後に後退送給して引き離すことによって初期アーク電流が通電する初期ミグアークを発生させ、後退送給を継続してアーク長を長くすることによってプラズマアークを発生させ、それ以降は前進送給に切り換えると共にミグ溶接電流を通電して定常ミグアークへと移行させる。アーク長Laが第1基準距離Lt1に達するまでの期間(t3〜t31)中は電極マイナス極性の第1初期アーク電流Ii1を通電し、それ以降の期間(t31〜t4)中は電極プラス極性の第2初期アーク電流Ii2を通電する。|Ii1|>Ii2である。Ii1が通電するアークによって溶接ワイヤが溶融してアーク長Laは急速に長くなる。このために、ミグアークが単独で発生している期間を短縮することができるので、スマットの発生を抑制できる。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
溶接トーチを通して送給される溶接ワイヤと母材との間にピーク期間中のピーク電流及びベース期間中のベース電流を1パルス周期とするミグ溶接電流を通電することによってミグアークを発生させると共に、前記溶接ワイヤを囲むように配置されているプラズマ電極と前記母材との間にプラズマ溶接電流を通電することによってプラズマアークを発生させるプラズマミグ溶接にあって、 溶接開始に際して、前記プラズマ電極と前記母材との間に無負荷電圧を印加すると共に、前記溶接ワイヤを前進送給して前記母材と一旦接触させた後に後退送給して引き離すことによって直流電流の初期アーク電流が通電する初期ミグアークを発生させ、前記後退送給を継続し前記初期ミグアークのアーク長を次第に長くして前記プラズマ電極と前記母材との間の空間にプラズマ雰囲気を形成することによって前記プラズマ溶接電流が通電する前記プラズマアークを発生させ、このプラズマアークが発生すると前記溶接ワイヤを再前進送給に切り換えると共に前記ピーク電流及び前記ベース電流から形成される前記ミグ溶接電流を通電して定常ミグアークへと移行させる、プラズマミグ溶接のアークスタート制御方法において、 前記初期ミグアークの発生時点からアーク長が予め定めた第1基準距離に達するまでの期間中は電極マイナス極性の第1初期アーク電流を通電し、それ以降から前記プラズマアークが発生するまでの期間中は電極プラス極性の第2初期アーク電流を通電し、前記第1初期アーク電流の絶対値を前記第2初期アーク電流の絶対値よりも大きな値に設定する、 ことを特徴とするプラズマミグ溶接のアークスタート制御方法。
IPC (3件):
B23K 10/00 ,  B23K 9/12 ,  B23K 10/02
FI (5件):
B23K10/00 503 ,  B23K9/12 301B ,  B23K9/12 301C ,  B23K9/12 303C ,  B23K10/02 B
Fターム (13件):
4E001BB11 ,  4E001DD02 ,  4E001DD04 ,  4E001DE04 ,  4E001EA01 ,  4E001EA10 ,  4E082AA01 ,  4E082AA09 ,  4E082EA02 ,  4E082EB01 ,  4E082EE07 ,  4E082EF07 ,  4E082EF16
引用特許:
審査官引用 (5件)
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