抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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ロボットは3次元空間の中で動作するため,3次元センシングを必要とする。しかし,ロボット技術の中で最も遅れているのは3次元センシング技術であり,その技術開発が遅れていたため,産業用ロボットは3次元ビジョンセンサを搭載している製品が少なく,あらかじめ,ティーチングで決められた動きしかできないという問題があった。3次元センシングが実用化できれば,産業用ロボットの応用が広がり新たな市場を創造することになると予測されている。これに対し,三次元メディア社では,世界初の本格的3次元ロボットビジョンセンサTVSシリーズを開発したので紹介する。TVSシリーズは,専用ステレオカメラ,専用PC上で作動するセンサプログラム,ロボットコントローラの連携プログラムで構成される。TVSソフトウエアには,高速高精度キャリプレーションと高速高精度任意形状3次元物体認識が含まれている。キャリブレーションは,ロボットと専用ステレオカメラとの位置関係を高精度に算出し,3次元物体認識は,一定量のパラ積み,段積み,パラ置きワークの中からピッキング可能なワークの把持位置姿勢を認識する。このとき任意形状のワークの3次元認識が可能である。このように,3次元ロボットビジョンは,すでに夢から現実になっている。これまで3次元ビジョンシステムの検討をあきらめていた分野での再検討を期待する。
