抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年8月21日,顕著な降水が予想されていなかった石狩南部から胆振中部オロフレ山系の山沿いで地形の影響を受けて局地的な大雨が発生した。これは2011年8月20日から21日にかけて北海道地方がオホーツク海高気圧と縁辺と寒気トラフの接近により大気の状態が不安定になったためである。これまでの知見では予測が難しい大雨の構造を解明し,今後の予報作業における着目点を見出すための調査を行った。観測データや数値解析の結果から対流圏中層の非常に乾燥した空気による不安定場の形成と予想を超える水蒸気の集積と供給の持続,風の場の変向とわずかな風速の強化によって生じたものと推測され,特に初めに述べた大気の不安定場の形成が稀な現象であったことが明らかとなった。