抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノテクノロジーは,近年世界的に最も発展している工業領域の一つであり,建設分野ではその材料の性質,利用上の観点から重要である。高い製品品質と低い原料およびエネルギー資源消費量により,従来製品より利用特性が向上したナノ構造鉱物-結合剤領域における最近イノベーションについて総説した。ナノ構造鉱物-結合剤系は,建物および建設用の建築および仕上げ用材料を含む広いカテゴリーに分けられる。ナノセメント,コンクリートに属する多くの刷新は,物理-機械的性質,補充的品質の形成などと関係し,原料,エネルギー資源の節減に寄与する。セメント水和の修飾と制御,物理-機械的性質(収縮,クリープ,多孔率,透過率,弾性など)の形成,Caけい酸塩微粒子の例,計画条件への適合性,ゾル-ゲル法(コロイド懸濁液)など調製例ほかを挙げた。ナノ生成物(ナノシリカセメント,光触媒セメント,疎水性コンクリート,3SCコンクリート,超高性能コンクリート,ナノ構造セメントモルタル,セメント基本絶縁材料,炭素ナノチューブ)について,粒度組成,機械的性質,また粒子形態,コンクリート毛管内空孔のナノ結晶充填などの顕微鏡観察像を説明した。鉄コンクリート建設へのナノ電子機械システム利用(物理化学的性質の測定など)に触れた。ナノ構造結合剤の利用における安全かつ効果的対策,製品の全必需ライフサイクルにわたる資源,エネルギー消費の低減を考察した。