抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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時刻情報は重要な社会基盤となっている。そこで,日本標準時システムに直結した信頼性の高い時刻配信システムを開発し,NTPサーバntp.nict.jpとしてインターネットを介して公開したので報告する。本システムは,インターネットにおける標準的な時刻同期プロトコルであるNTPを利用しているが,安定して時刻を配信するために,耐障害性,過負荷対策,将来にわたるサービスの維持,セキュリティ対策,Stratum1の提供,GPS非依存などの特徴を有している。また,実運用から得られた利用統計情報を解析した。2012年末現在,1日当りのリクエスト数は約1億7千万,クライアントは約1500万IPアドレスであり,世界230の国と地域に広がっている。更に,ピーク時には1秒間に約13万リクエストの利用があることが明らかになった。一方,1日のポーリング頻度が1回以下のクライアントが約8割であること,並びに,1台の時刻サーバしか参照していないクライアントが約9割であることなど,クライアントの時刻維持が不十分であることが推測される。更に,クライアントのネットワーク距離分布から,インターネットの直径が従来の推定値よりも大きいことを示した。(著者抄録)