抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では, 循環扇を異なる配置条件で稼働したときの温室内の気流・気温分布を測定し, 循環扇の適正な設置・制御方法について検討した. 無植栽の温室において, 循環扇の送風軸上の気流速は, 吹き出し口から2 mの距離で6.04 m s
-1あったが, 循環扇から遠ざかると急激に低下し, 22 mの距離では0.33 m s
-1であった. また, トマトを生産する温室では, 循環扇から22 m離れると気流速は0.04 m s
-1であった. 温室内の気流速は循環扇の稼働台数が増えるほど大きくなるが, トマトのように草丈の高い植物群落があると植物の茎葉や果実が気流の抵抗となり, 風下になるほど気流速が小さくなることがわかった. 一方, 1000 m2当たりの循環扇の稼働台数と温室内の平均気流速の関係は, 5台稼働時が0.24 m s
-1, 10台稼働時が0.36 m s
-1, 15台稼働が0.44 m s
-1となった. したがって, 果菜類などの草丈の高い植物が温室内にある場合, 室内の気流速を0.3 m s
-1以上で流動させるには, 1000 m2当たり10~15台の循環扇が必要である.(著者抄録)