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J-GLOBAL ID:201302201393416475   整理番号:13A1819411

既知のもので最古の完全変態類昆虫

The earliest known holometabolous insects
著者 (18件):
資料名:
巻: 503  号: 7475  ページ: 257-261  発行年: 2013年11月14日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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新性類[Eumetabola;内翅類(別名「完全変態類」)および準新翅類]は全分岐群の中で種数が最多であり,動物種の生物多様性に大きく寄与している。その出現と繁栄に有利に働いた古生態学的状況は,現在なお興味深い問題である。最近の分子系統解析で示唆されている最初の出現年代は,完全変態類がデボン紀中期(3億9100万年前)からペンシルベニア紀後期(3億1100万年前),半翅類が3億1000万年前と幅広い。こうした年代には古環境が大きく変化し,全球的な寒冷化や緑色の森林の複雑化が起こった。ペンシルベニア紀のクラウン新性類の化石記録はいまだに極めて不十分だが,これはとりわけて,いくつかの化石が誤ってステム完全変態類だと考えられてきたためであり,最古の甲虫類として最も確実なのはペルム紀初頭の化石である。膜翅類(他の完全変態類と姉妹群の関係にある)の出現は3億5000万~3億900万年前とされ,現在最古の記録(三畳紀中期)とは一致しない。本論文では化石5点(グゼール期のステム鞘翅類,目レベルの類似性が未確定の完全変態類幼虫,ステム膜翅類,ならびに初期の半翅類および咀顎類で,1点目以外はいずれもモスクワ期)について報告し,初期の新性類昆虫には準同時的に著しい幅広さがあったことを明らかにする。これらの発見は,分岐群の発散に関する現在の仮説と一致点がより多い。新性類では,バシキール期-モスクワ期およびカシモフ期-グゼール期に多様化事象が起こっている。この活発な分岐群形成はおそらく,氷河作用に起因する著しい乾燥事象に関連したものだと考えられる。こうした乾燥事象が,ユーラメリカ大陸で石炭湿地生態系の最終的な消滅を招いたことは,この期間の植物相の大規模な転換によって明らかになっている。今回報告した太古の昆虫種は極めて小型であり,古生代の「巨大」昆虫の陰に隠れて生息していた。今回の発見によってペンシルベニア紀新性類の予想外の多様性が明らかになったが,この系統はペルム紀末の大量絶滅を経た後にそれ以上の放散を遂げて,それぞれの分岐群のよく知られたクラウン群を生じた。Copyright Nature Publishing Group 2013
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