抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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心持ち材の高温セット処理における適切な処理時間を簡易に精度よく判定するため,材表面の部位による収縮挙動の違いを調べた。試験材はスギ心持ち正角(115×115mm)で,初期蒸煮は95°C-18時間,熱処理は乾球温度120°C,湿球温度90°Cで乾燥終了まで行った。処理中の材面中央部と材面端部の収縮をスパン25mmの変位計で測定した。中央部はいったん大きく伸びた後に収縮を開始した。一方,材面端部はわずかに伸びを示した後すぐに収縮を開始して熱処理開始から6~7時間ほどで最大となり,その後いったん伸びて再度収縮するといった特異な挙動を示した。この原因についてはより詳しい検討が必要だが,材内部の収縮やドライングセットの形成が影響を及ぼしたと推測され,材面の部位ごとの収縮挙動から材表面の応力状態や材内部のドライングセットの形成時期などを精度よく推定できる可能性があると考えられた。(著者抄録)