抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生体触媒使用を目的とした酵素固定化について,「なぜ,何を,どのように」を概観した。具体的には,固定化のタイプ,固定化のターミノロジー,組立式支持体上への固定化,シリカゲル等への封入による固定化,架橋結合による固定化,酵素を固定したマイクロチャネルリアクターなどの項目別に,最近の諸研究を概説した。工業利用可能な生体触媒の実用化は,使用する酵素コストに大きく依存している。このため酵素固定化には,活性を有し安定な生体触媒を提供することに加えて,入手容易な固定化基材が利用できると同時に高度に精製された酵素を用いる必要のない,簡便な調製方法が要求されている。架橋結合による酵素固定(CLEA)は,比較的容易に調製でき酵素活性の保持と安定性を両立できることから,工業利用での大きな可能性を有している。酵素の種類は様々であるので,使用する酵素に合わせて最適な固定法を選択する必要がある。