抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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災害後の復旧・復興期において,被災地間で報道の量や質の偏りよって支援に格差が生じる場合がある事が以前から問題視されてきた。台湾では1999年の大地震後,マスメディアの集中的な報道により注目度を高めた地区を「明星地区」と呼ぶ概念が生まれたが,その問題点は東日本大震災の場合にも当てはまる部分がある。この点に関して,復旧・復興に関係する住民・行政・マスメディア・外部専門家を頂点とする正四面体モデルを用い,現地でのインタビューを通じて関係当事者間の分析を行った。その結果,「明星地区」では,住民の能動的なマスメディアへの直接的な働きかけに端を発するサイクルが観察された。この図式には復興地区間の格差の拡大等の問題を含んでおり,その課題克服には各主体のインタラクションの繰返しの中で当事者性を高める事が重要である。