抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オニオコゼをモデルとして,藻場に生息する餌料生物の量から,生残率が最も大きく低下する放流初期に藻場が養える放流魚の数を把握して,放流事業の効率化を図ることを目的とした。今治市の放流点付近のアマモ場及びアマモ場のない砂泥底の2地点で表在性ベントスとアマモの葉上生物を採集した。その結果,アマモの株密度は6月に1m
2当り90本あったが,夏枯れで1月21本,2月には10本となった。オニオコゼ稚魚の着底期である6・7月の葉上生物は,個体数で優占するのは線虫,ハルパクチクス目及びカラヌス目橈脚類,ヨコエビであった。表在性ベントスの採集は,個体数がアマモ場及び砂泥底ともに8・9月の高水温期にそれぞれ37個体/m
2・0.33g/m
2及び36個体/m
2・0.42g/m
2と最高になり,2・3月の低水温期にそれぞれ4個体/m
2・0.07g/m
2及び6個体/m
2・0.12g/m
2と最低となった。アマモ場ではアミ類,ヨコエビ,砂泥底ではアミ類,ヨコエビ,二枚貝が優占した。オニオコゼ稚魚の餌料生物と想定されるハゼが砂泥底に多く,モエビ,アミ類はアマモ場に多く出現した。